202512.11
テント, テント倉庫

~テント倉庫ができるまで~

テント倉庫の導入にあたって、事前の計画から施工、そして引き渡しまで、いくつかのステップを踏む必要があります。その一連の流れについて順を追ってご説明いたします。
弊社では、鉄骨加工およびシート製作も自社で対応しており、注文の受付後、見積のご提示、必要部材の製作を経て、施工工程へと移行します。
今回は、鉄骨およびシートの製作が完了した段階から始まる「施工工程」について、詳しくご紹介いたします!

・部材運搬

工場で製作した鉄骨構造部材やシートを現地に搬入します。
大型部材を扱う場合、効率的に組み立て作業を進めるため、事前に綿密な搬入経路の確保や現場での配置計画が不可欠です。
そのため、鉄骨の長さや本数を事前に把握し、運搬・荷下ろしの際には、周囲の状況に配慮しながら適切な配置を行うことで、スムーズな施工を実現します

・地組

分割して搬入した鉄骨同士を地上で組み立てます。
鉄骨部材を建てながら組み立てることも可能ですが
現場の条件や安全性、作業効率を考慮して採用される重要な施工手法です。

・柱の建て込み

柱を所定の位置までラフタークレーンで慎重に吊り上げて設置します。
その後、アンカーボルトを用いて仮固定を行い、微調整が可能な状態を保ちます。
下げ振りや測定器を使って鉛直方向の精度を確認・調整します。
柱同士は繋ぎ材で連結し、転倒防止を図りながら建て込み作業を進めます。

・鉄骨建方における柱梁接合工程

地組された梁は、慎重に吊り上げて柱の上部へ移動させ、建て込まれた柱とボルトで接合していきます。
接合作業と並行して、柱同士および梁同士の繋ぎ材も取り付けることで、構造全体の安定性を確保し、転倒防止を図ります。
ボルトによる締結は一度固定すると修正が困難なため、各工程で位置や精度を確認しながら、丁寧かつ慎重に作業を進めることが重要です。

・ボルト本締め

全体の位置関係と鉛直精度が確認でき次第、本締め作業に移行します。
締め付けが完了した後は、ボルトおよびナットに緩みや異常がないかを再度点検し、確実な固定状態を確認します。

・膜材の荷上げ

構造体が組み上がったら、ラフタークレーンで膜材を吊り上げて荷上げします。
その後、棟に仮止めを行い、展張の準備をします。
膜材は製造過程で、容易に広げられるように折り畳まれています。
また、この膜材は屋根および桁行方向の壁が一体化しており、重量は何百キロにも及びます。

・テント生地①

仮止めした膜材を棟に沿わせながら、ラフタークレーンで展張します。
要所要所で仮固定し生地が落ちない様に慎重に作業していきます。

・テント生地②

棟に沿わせ終えたら両端を固定し、次に妻方向に向けて展張します。
鉄骨部材に絡まないよう、慎重に広げていきます。
テント工事は雨天でも軽微であれば実施することもあります。
風が強い場合には中止せざるを得ないことがあります。
これは、膜材を展張する際に風の影響で飛ばされる危険があるためです。

・テント編込み

編み込み作業では、しっかりとテンションをかけて行わないと、膜材が寄ったり、しわができて仕上がりに影響が出ることがあります。
仮止めしながら展張した膜材を、ロープを使って鉄骨の骨組みに編み込んで固定します。
この工程は、ロープを1本ずつ手作業で編み込みを行うため、テント工事の中で最も時間のかかる作業です。

・押さえ縁・裾押さえ

雨水がテント倉庫内部に入りにくくするため、膜と基礎をフラットバーで固定していきます。
当社では、基礎の天端外周を面取りしており、その部分に固定します。
また、テント倉庫の裾は、周囲の地盤の仕上げに埋め込まず、仕上げの際に上から広げてください。
これは、将来張替工事を行う際に、押さえ縁を外すことで生地を剥がせるようにするためです。
もし裾を埋め込んでしまうと、剥がしにくくなり、仕上がりにむらが生じる可能性があります。

・タッチアップ(塗装)

鉄骨の仕上げ後、補修や塗り直しを行い、運搬中や建方中にできた傷や塗装ムラがないか確認します。
また、傷から錆が発生しないよう防錆効果を高めるため、必要な部分にタッチアップを行います。
傷や塗装の剥がれを放置すると劣化が進みやすくなるため、補修によって耐久性も向上させます。

・完成

膜材に汚れがないか確認し、必要に応じてクリーニングを行ってから完工とします。
確認申請が必要な物件の場合、この後に完了検査が行われるため、検査が完了するまで倉庫の使用は出来ません。

・オプション工事

テント倉庫の快適性と機能性を高めるために、LED照明の設置で明るい作業環境を確保し、ベンチレーターや壁面換気扇で温湿度管理を強化します。出入口にはシートシャッターやアルミドアを採用でき、窓や引き戸の追加も可能です。さらに、庇の設置やはかま抑えの施工により、雨風への対策も万全です。これらのオプションは、用途や環境に応じて柔軟に組み合わせられます。


ぜひ平林シート株式会社にお問い合わせください!!