倉庫を新設・増設する際、「テント倉庫」と「一般建築倉庫」
どちらを選ぶべきか迷う方は多いのではないでしょうか。
それぞれに特徴があり、用途や予算によって最適な選択肢は異なります。
今回は両者の違いを、メリット・デメリットを交えて比較し、100平米あたりのおおよその納期と単価をご紹介します。
テント倉庫のメリット
・短工期・低コスト:3日〜2週間で設置可能。初期費用も一般建築の約半分以下。
・柔軟性が高い:移設・拡張が容易で、敷地形状に合わせた設計が可能。
・法規制が緩やか:条件を満たせば建築確認不要なケースも。
(申請不要の条件は下記の内容になっております↓)
※建築確認申請が不要な主な条件
・既存建物の増築・改築・移転であること(新築は基本的に必要)
・防火地域・準防火地域以外であること
・都市計画区域外であること
・床面積が10㎡以下であること
・仮設建築物として短期間使用されること
テント倉庫のデメリット
・耐久性は限定的:膜材の寿命は約10年程度。長期使用には定期メンテナンスが必要。
(使用環境によって寿命が変わることがあります)
・断熱性が弱い(物もある):夏場の熱対策や冬場の保温対策が必要。
(それに対応したシートもあります)
・恒久施設には不向き:一時的・仮設的な用途に向いている。
(長期的に使えるものもあるが金額が高くなる)
一般建築倉庫のメリット
・高い耐久性:鉄骨造や鉄筋コンクリート造なら30年以上の使用も可能。
・断熱・遮音性に優れる:温度・湿度管理が必要な保管に最適。
・法的安定性:建築基準法に準じた設計で安心
一般建築倉庫のデメリット
・工期が長い:設計から完成まで3ヶ月〜1年かかることも。
・初期費用が高い:構造・設備により大きく変動。
・柔軟性が低い:移設や拡張が難しく、敷地条件に制約がある。
価格・納期の比較(100平米→約30.25坪)

【テント倉庫】
・価格
不燃シート採用:約950万円
※おおよその価格です。変動アリ
・納期(基礎工事抜き)
約3日~2週間
※おおよその納期です。変動アリ

【一般建設倉庫】
・価格
標準的な鉄骨造:約1,500万〜2,000万円
※弊社調べおおよその価格です。
・納期(基礎工事抜き)
約1~2か月
※弊社調べおおよその納期です。
選ぶポイント💡
・利用目的
一時保管・仮設施設→テント倉庫
テント倉庫急ぎの設置・予算が限られている→テント倉庫
長期投資・高機能な施設が必要→一般建築倉庫
恒久的な保管・工場用途→一般建築倉庫
まとめ❢
テント倉庫は「スピードと柔軟性」一般建築倉庫は「安定性と性能」が魅力です。
どちらを選ぶかは、使用目的・期間・予算・敷地条件によって決まります。
まずは現場の課題を整理し、必要な機能を明確にすることが、最適な倉庫づくりへの第一歩です。
そして、信頼できる施工会社に相談することで、より良い選択ができます。テント倉庫は短期間での設置が可能で、移設や拡張も容易なため、急な保管スペースの確保や仮設施設としての利用に最適です。また、コストを抑えながらも必要な機能を備えることができるため、コストパフォーマンスを重視する現場にも適しています。