遮熱・断熱素材について
夏の暑い日に、建物の中にいるのに暑いおもいをしたり
空調効かせてるのに全然涼しくならない…なんてことは皆さん経験済みだと思います。
また、冬場に壁際の席やコンクリートの床で寒い思いをした…なんてこともあるかもしれません。
今回は、暑さ・寒さの原因になる熱の伝わり方という観点から少し踏み込んでみたいと思います。
熱の発生・伝達の仕組みから遮熱・断熱を考える
熱が伝わるメカニズム
熱が伝わるのには

“伝道”
熱源と対象物が直接触れ合っている部分から熱が伝わる。熱いものの中にある分子の運動が冷たいものの分子に働きかけることで熱が伝わること

“対流”
熱源と対象物の周囲の液体や気体を介して伝わる。熱を帯びて軽くなったものが上にあがり、冷たいものが下に下がることで熱が動くこと

“輻射(=放射)”
赤外線などの電磁波が対象物を透過することで伝わる。透過した電磁波が物質にあたった際に、物質の原子に影響することで熱が発生すること
の3つのタイプがあります。
熱は熱いほうから低いほうに流れるため夏場はより暑く、冬場はより寒く感じるのはこの作用が大きく影響するためです。
物質に当たる光がどうなるか?

物質の表面で反射される
吸収する際、分子の共振吸収がおおきくなり熱くなる
例 : 夏場の強い日差しで焼かれた道路等の上にいる時(路面などから強い熱を感じる)

物質を透過して進んでいく
通り抜けた光(電磁波)の影響を受けると熱くなる
例 : 屋内にいながらガラス越しの斜光を浴びている時(じんわりと伝わってくる)

物質の表面で反射される
光が反射されることで物質の奥への影響がでにくくなる
例 : 庇や木陰などで直射日光を避けた時(直接照り付けられる暑さを避けられる)
光の中には赤外線などの電磁波がふくまれており、それらが物質の共振吸収を助けるとより強い熱を生じることになります。
なぜ熱を持つとより熱くなるの?

物体は常温でも赤外線を放出しますが、温度が高ければ高い程より多くの赤外線を多く放出します。
※このことを輻射(=放射)といいます。
材質による差はありますが、分子振動が大きくなるとより高い熱を発生させることになります。
そのため、対象の物質が熱くなればなる程、より多くの分子の運動が活発化するため、更に多くの熱を発するようになります。
遮熱シート・断熱シートが熱を抑えるポイント
熱の発生についての対策について見てみる。

遮熱対策なし
赤外線などの電磁波が当たることで天井や壁面内の分子の振動が活発になりより多くの赤外線を発するため輻射による発熱が進む。
熱によって屋内の空気が温められるためなかなか冷めない。

遮熱シートで対策
赤外線などの電磁波を壁面の裏に設置した断熱シートが反射することで輻射を抑えるが壁面からの熱はシートに伝わってしまう。
温度の上昇は多少は抑えられるが空気自体は温められてしまう。

断熱シートで対策
赤外線などの電磁波を壁面の裏に設置した断熱シートが反射し輻射を抑える上に、シート内の空気の層が熱の伝播を抑え込む。
電磁波による輻射と熱の伝播を抑え込むことで屋内を快適に保つ。
上記を踏まえ、以下の順で対策を講じることが大切です。
・輻射による熱の発生を抑える
・天井や壁面からの熱の伝達を遮る
・天井や壁面の熱によって起こる対流を抑える
遮熱シート・断熱シートについて
当社では、以下の商品をご案内しております。
遮熱・遮断熱
サーモバリア シリーズ


不燃性:国土交通省不燃認定材認定取得済み
認定番号:NM-2805




不燃性:国土交通省不燃認定材認定取得済み
認定番号:NM-5169
遮熱
キープサーモ®シリーズ




不燃性:国土交通省不燃認定材認定取得済み
認定番号:NM-5158
遮熱・遮断熱
クールマジック®シリーズ




不燃性:国土交通省不燃認定材認定取得済み
認定番号:NM-5158
遮熱・断熱
アストロフォイルシリーズ
施工事例

新築物件の断熱・遮熱対策に
新築の際に断熱・遮熱対策として利用することで夏場の壁面の蓄熱や冬場の壁面からの放熱を低減させることができます。
施行については各シート毎に施工ルールがあります。

既設施設への輻射熱対策に
充填断熱材などの使えない既設施設の天井面や壁面への施工も可能です。
施行については各シート毎に施工ルールがあります。
その他
・テント倉庫の幕面に設置することも可能です。
・熱源に近い場所で作業をする場所などで遮熱フェンスとして利用することも可能です。
・パレットカバーやラックカバーなど商品等の熱上昇を防ぐ目的での利用も可能です。
One Point
上記以外の対策方法や素材については 「猛暑対策」をご確認ください。